当法人では、年2回消費生活相談員のスキルアップのために研修会を行っています。
令和6年7月15日(月)海の日、倉吉市体育文化会館において、令和6年第1回コンサポ研修会を開催しました。
【午 前】
演題:犯罪被害者等支援の現状 ~被害者の実像を踏まえて~
講師:鳥取県公安委員会指定 犯罪等早期援助団体
公益社団法人 とっとり被害支援センター
事務局長 森山 慎一氏
とっとり被害者支援センターは、犯罪や事故などの被害者やそのご家族、ご遺族をサポートするための機関で、専門的なアドバイスを得ながら行われる相談員及びボランティアの方々の電話相談・面談相談,警察、病院、裁判所等への付き添い、情報提供やその他の支援活動など、被害者の回復の手助けが行われています。
講演では、犯罪被害者・遺族が被る被害の具体例を聞きました。犯罪や交通事故によって、突然、甚大な被害を受けた被害者、家族、遺族のその直後から消えることのない悲しみ、苦しみ、恐怖、喪失感など、身体的・精神的・経済的被害、日常生活への深刻な影響。さらに法的手続きに伴う負担、加害者側からもたらされる被害など、様々な被害を受けられている現状を知り、サポートセンターの役割の重要性を感じました。
【午 後】
演題:「消費者教育教材の活用について」
講師:消費者庁 新未来創造戦略本部 千葉 朝美氏
講師は、現在、徳島県の消費者庁に出向中の県職員さんで、消費者政策の概要、新未来創造戦力本部の取り組み、ダークパターン、令和6年消費者白書の概要を講義いただきました。
通販トラブルにつながっているダークパターン(Webサイトで消費者に意識させることなく、企業側に有利な選択に誘導する表記やデザイン)については、具体的に分類した事例の説明がありました。ダークパターンは、①うっかり定期購入 ②商品選択の誘導 ③演出で購入を促す ④個人情報入手 ⑤その他(隠れたコストなど)に分類されています。
定期購入は特に多い相談で、啓発も必要ですが、ダークパターンと指摘されながら表示が規制されないもどかしさも感じ、法改正等につながることを期待したいと思います。